或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々

  英語喉とジャズと小説をこよなく愛し、映画・アニメ・漫画・R&B・70年代ロック・Suchmosなどに眼がない或る物書きが綴る

『ボヘミアンラプソディ』オスカー受賞スピーチで英語喉を体感!

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映画「ボヘミアン・ラプソディ」の主人公でペルシャ系移民という出自を持つ主人公フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは、エジプト系の移民を両親に持つアメリカ第一世代だ。

 

その来し方の人生の元手をフレディの生き様に重ね合わせて演じきり、自身はアカデミー賞作主演男優賞、作品としては編集賞、録音賞、音響編集賞の合計4冠に輝いた。

 

 ラミ・マレックの魂の声は喉から出でて人々の心に刺さった

 

この大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」の内容や世間的評価については、今更何かを言うまでもないと思う。

 

フレディ・マーキュリー役のラミ・マレック、ロジャー・テイラー役のベン・ハーディ、ブライアン・メイ役のグウィリム・リー、ジョン・ディーコン役のジョゼフ・マゼロというキャストはほぼ完璧だったのではないだろうか。

 

ギタリスト(アマチュアだが)でもある私は、とりわけブライアン・メイを演じ切ったグウィリム・リーが、最後まで本人が演じているのではと思えるほどのシンクロぶりに感服した。

 

さて、アカデミー賞の授賞式でのラミのスピーチに感動した人も多いようで、実際とてもハートフルなスピーチだったので、これを題材にディクテーション(聴き取って文字に起こす作業)をしてみた。

 

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このスピーチは感動的なだけではなく「スリービート」を理解するのにも向いているので、ここで取り上げようと思う。スリービートとは通称「英語喉」と呼ばれるメソッドの2つの核のうちのひとつである。もうひとつは「喉発音」だ。

      

このふたつをマスターすれば、英語ネイティブの英語がやすやすと聴き取れ、自身の英語が英語ネイティブにびんびん通じ、外国人と対等にコミュニケーションをとることが出来るのは、「英語喉 50のメソッド」著者上川一秋市や多くの(私を含む)英語喉実践者たちが証明している。

 

詳しいことや練習法は著書「英語喉 50のメソッド」にすべて書かれてある。それ以外特に要らないので、誰でも取り組みやすいメソッドだ。私は8年前に英語喉の本を読んで、3日目でCNNニュースが聴き取れるようになった。

 

メソッドのアウトラインを説明すると、まず「スリービート理論」は、日本語のシラブル(音節)構造と英語のそれには大きい違いがあり、それを理解すれば聴き取りも、スピーキングも向上するということだ。

 

スリービートに関しては以前書いた、超バズったコラムを参照願いたい。

 

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「スリービート」を理解し、そこに「喉発音」が加われば完璧である。

 

「喉発音」は一般的な日本人の英語が「口発音」であり英語ネイティブが「喉発音」であることを直視することから始まる。

 

彼らが体格が良いから声が太くてよく響くのではない。それが証拠に、日系や中国系のネイティブスピーカーの声を聞けば、白人および黒人の英語の響きと変わらないことは明白だ。 

 

そして外見は日本人と全く同じでも、英語の響きにおいては日本人とは全然違うこともまた明白である。ともあれ、今回のコラムでは「スリービート」にフォーカスしよう。

     

日本語の構造が 子音+母音 でひとつのシラブルを構成するのに対し、

英語では 子音+母音+子音 になる。

 

必ず母音が響いた後は子音がフタをする。

3つの音でひとつのシラブルを形成するからスリービートなのだ。日本語はツービートである。語感のイメージは「タカタカタカ」つまり ta/ka/ta/ka/ta/ka だ。

 

英語なら tak/kat/tak/kat/tak/kat  になる。

無理やりカタカナで表現すると「タッカッタッカッタッカッ」の様な感じだが、実際は小さい「ッ」などなく、kやtの前半分がその前の母音にひっつくのである。(何も難しくなく、喉でやれば自然に繋がるのだが・・・

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ともあれ、英語ネイティブの言葉のリズムが日本人の英語のリズムと違うと感じている人は多いはずだ、その違いはシラブルの解釈の違いに起因する。

 

 

筆者がよく例に使うのはアーティスト名「ブルース・スプリングスティーン」だ。

日本人的なシラブル分割はブ・ルー・ス・ス・プ・リン・グ・ス・ティーンで9シラブル。

 

英語ネイティブなら、Bruce/Spring/steen のたった3シラブルだ。3倍もの数のシラブルで発音したり、ネイティブの発音するそれを3倍のシラブルで聴こうとしたりするから、せわしなくて伝わらない、聴き取れないとなるのである。

 

逆に言えば「スリービート」を感じることができれば、それだけでも聴き取りスキルを向上させることが出来る。

 

その辺りは下記コラムに詳しい。

 

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では今回のラミ・マレックの感動的スピーチを聴き取って書き下した文の中で、(実はすべての言葉がスリービートだが)わかりやすいものをスリービートの見本として字の色を赤に変えて示しておく。

書き下し文

oh i...i...oh my god. uh, my mom is in here somewhere.

oh, I love you, I love you, lady.

my family, thank you for all of this.

you know my dad didn’t get to see me do any of this, he’s not… but I think he’s looking down on me right now.

this is a monumental moment, one I’m so appreciative to all of you, to everyone who has had a hand in getting me here. to the Academy.

to people who took a chance on me every step of the way, Graham King, Denis O’Sullivan, everyone at Fox and New Regency, thank you guys so much.

i may not have been the obvious choice, but i guess it worked out.

thank you, Queen. thank you guys for being, for allowing me to be the tiniest part of your phenomenal, extraordinary legacy.

i am forever in your debt. my crew and my cast, i love you.

you are my equals, you are my betters.

i could have never been here without you, umm.

i think about, i think about what it would have been like to tell little bubba Rami that one day this might happen to him, and i think his curly haired little mind would be blown, uh...

that kid was, he was struggling with his identity, trying to figure himself out.

and i think to anyone struggling with theirs and trying to discover their voice, listen we made a film about a gay man, an immigrant, who, uh, lived his life just unapologetically himself.

and the fact that I’m celebrating him and this story with you tonight is proof that we’re longing for stories like this.

i am the son of immigrants from Egypt. 

i’m a first generation American and part of my story is being written right now and i could not be more grateful to each and every one of you, and, and everyone who believed in me for this moment.

it is something i will treasure for the rest of my life. Lucy Boynton, you’re the heart of this film, you are beyond immensely talented, you have captured my heart.

thank you so much.

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それではシラブル理解のための、文章の部分的な抜粋を解説しよう。 

my mom is in here somewhere

シラブル分割は mom/mis/sin/her(e)/som/wher(e)

リズム良く、シラブルごとにちゃんと子音を読むのが大事だ。リズムに乗せて繋げる感じだ。hereやwhereの最後尾のeは読まない。

to the Academy

シラブル分割は toth/they/yac/cad/dem/my

このようにTHE+母音の場合は、喉でやるとTHEの後に自然にY音が生まれ、次の母音と繋がる。これはO音やU音の後に母音で始まる言葉が来た時に間に入る「スーパーソフトW」と同じメカニズムだ。詳しくは『英語喉 50のメソッド』に書かれている。

 

しっかりシラブルごとに子音で包んで読むと、英語らしい感じが出る。ちなみに最後のmyのY音はTHEの後に出るY音と同じだ。口発音では出ない音だ。

extraordinary legacy

シラブル分割は extr/raord/din/nar/ry/leg/gac/cy

最初の extr のxtrは全部子音だ。これが口発音だとせわしないが、喉発音なら簡単である。

長いがシラブルを大事に読みつつ、ひとつの単語のように繋げて読むのがポイント。

trying to figure himself out

シラブル分割は try/ying/tof/fig/gur(e)/him/self/fout

シラブルごとにちゃんと読むまないといけない。この(e)のように単語の末尾のeはよまは音にならない。「フィギュア」のように「ア」としているが、実際は「ア」ではなくR音=喉の一番深い生のままの音である。

the fact that I’m celebrating

シラブル分割は thef/fact/that/I’m/cel/leb/rat/ting

少々長くても、シラブルを全部繋げるとネイティブの発話に近づく。

 

以上5箇所が特にスリービートを理解しやすいと思って抜粋したが、他の箇所でも同じ要領でスリービートの教材になり得ることも付け加えておこう。スリービートの理屈、法則性が理解できれば、自分でシラブル分割をして発音する練習もできるのである。