或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々

  英語喉とジャズと小説をこよなく愛し、映画・アニメ・漫画・R&B・70年代ロック・Suchmosなどに眼がない或る物書きが綴る

日本最高峰のジャズギタリスト渡辺香津美の超絶フィンガリングの秘密 

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日本のジャズシーンでもギタリストの中で名実ともに最高の弾き手である、渡辺香津美のアルバム中、最高傑作と筆者が思う「TO CHI KA」は1980年に発表された。この名盤は、ジャズのフュージョンムーブメントの頂点を極めた記念碑的名作だ。

 

渡辺画像

http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/10763

渡辺香津美のギターは常に素晴らしいが、とりわけこのアルバムでのプレイは瞠目すべきクオリティであり、個人的には彼の最高傑作だと位置付けている。

 

また、プロデュースも兼任していたマイク・マイニエリのヴィブラフォンや若き日のマーカス・ミラー、オマー・ハキムという強者たちがサポートする演奏自体も、最高水準であり、極めて良質な進行形ジャズと言っていいだろう。

 

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「液体のように滑らかな指」それが世界のKazumi Watanabe

 

アルバム中の「リキッド・フィンガー」という曲は、液体のように滑らかな指の動きという意味であり、彼のギタープレイのスタイルを表現した言葉だ。

 

時には優しく温かく、時にはクールに、また時にはエモーショナルに、香津美のギターは唸り、歌い、囁き、微笑む。

 

近年では、彼のミュージシャンデビュー45周年を記念して、国内外の親交のあるギタリストとコラボレートして作った「ギター・イズ・ビューティフル KW45」において、燻し銀のようなギタープレイを聴くことができる。

 

  

 

彼の左手のフィンガリング=運指はまさに神業だ。もちろん右手のタッチも素晴らしいからこそであるが、運指が恐ろしいほど無駄がなくて美しく、緩急自在なのだ。

 

渡辺香津美が物凄く速いパッセージを弾くときも、バラードで音数少なく弾くときも、常に美しく、クリアで丁寧で音楽愛の籠った音を奏でる秘訣は、左手の運指にあると確信している。

 

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ギター巧者とアマチュアの運指の根本的な違いとは?

 

ギター巧者が弾くときの左手の指は、右手の指もしくはピックが弦にタッチする直前までにしっかり固定される。わかりやすくプロフェッショナルとアマチュアを識別するひとつの目安がある。

 

それはこの左指が弦を押さえてから、弾かれるまでの余裕だ。

 

つまりプロフェッショナルはそれがたとえ速いパッセージであろうが、余裕を持って次の音が先んじて押さえられる。先んじてしっかり押さえておれば、出る音も堂々たる立派な音になるし、音の流れにムラがない。

 

逆にこれが、押さえるのがぎりぎり直前になればなるほど音が、ブツブツと切れがちになる。未熟なギタリストは速弾きになると、弾けているようでも音はブチブチだ。

 

しかし卑しくもプロフェッショナルを名乗るギタリストで、これが出来ない人は一人もいない。そして中でも渡辺香津美の「運指」は超一流なのだ。

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プロフェッショナルの運指の具体例

 

具体的に言うと、例えば「ドファレミドレ」と来る場合、しょっぱなのドは誰でも先んじて押さえられる。プロが違うのはドが鳴っている間に、ドを押さえた指はそのままに既に隣の弦でファのポジションを別の指がしっかり押さえる。


同じくファが鳴っている間に、ファを押さえた指はそのままに、元の弦のレのポジションを別の指がしっかり押さえる。基本は、リズムが変化しようがこの繰り返しだ。次のミもその次のドも同じ。

 

また、同一の弦で音が変わる時は先に鳴っている音をぎりぎりまで切らずに保ち、瞬時にしっかり押さえて直後に弾く。これが例のフレーズの最後のドからレに移行する時だ。

 

逆に同一弦上で高い音から下がる場合あ、例えばレド#ドシなら最初から人差し指から小指までを使ってすべて押さえておき、弾く端からひとつずつ指を外していく。

 

こういう動きを、あらゆる場面でおこなうのがプロフェッショナルであり、そのプロの中でもグレードの差が存在する。 

 

ギタリスト渡辺香津美がプロ中のプロたる所以

 

渡辺香津美は最上級の巧者であり、フレーズが、たとえどれだけ激しく速いフレーズであろうが、淀みなくスムーズにクリアに、そして美しく響く。

 

如何に奔放なインプロヴィゼーション(アドリブ)であれ、常に次に来る音をあらかじめしっかり押さえたり、ぎりぎりまで持ちこたえて瞬時に切り替えたりする技術が極めて高い水準なのだ。

 

だからこそ、華麗でダイナミックなフレーズが美しい音でクリアに奏でられるのである。

 

もちろん右手のピッキングのいわゆる「タッチ」の巧拙も関与する。また、インプロヴィゼーションの組み立てや表現など感性に関わる部分も、超一流のクオリティで音楽として昇華させている。

 

そういうこともすべて含めて、常に極上のクオリティで聴かせてくれるのが、渡辺香津美という不世出のギタリストなのだ。

 

 

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