或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々

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ビートルズ超貴重映像を蘇らせた奇跡!ジョン&ポール幻のインタビュー

 

 

 

ビートルズは間違いなく「持って」いた。

 

1968年5月、インドの瞑想旅行を終えてイギリスに変える途中のジョン・レノンとポール・マッカートニーはアメリカ合衆国の三大ネットワークのひとつ、NBCの番組に出演した。

 

ところが、その録画テープは再利用、つまり上書きされて事実上存在しなくなった。しかし後に2つの奇跡が重なり、映像が蘇ったのだ。 

 

ビートルズ画像

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/31698

 Contents

 

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失われた貴重な「Johnny Carson's Tonight Show 」の映像

 

当時のNBCは50年代と60年代のビデオテープの多くのアーカイブが、当時貴重品だった録画テープを節約する為であろうか、再利用されていた。要するに上書き録画に使われていたのだ。

 

そして不幸なことに、貴重なポールとジョンのツーショットのインタビューが含まれていた番組「Johnny Carson's Tonight Show 」の第一期の分がことごとく上書きされており、元の映像は消滅していてコピーも存在しなかったのが後年に発覚した。 

 

  

 

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後期の貴重な二人のインタビュー

 

しかし恐るべしビートルズパワー・・・まさに不幸中の幸いともいうべき、二つのとてつもない幸運が存在した。

 

その二つを組み合わせることで、奇跡的に番組映像が蘇ったのだ。

 

当時はホームビデオも、ビデオレコーダーも普及していない時代だ。だからこの番組の放送中、ある熱狂的なビートルズファンは8ミリ撮影機を使ってテレビ画面を狙い、全編ではなく欠けている部分もあるが、ともかく撮影出来ていたのである。

 

しかしあくまで映像のみのサイレント(無音)フィルムだ。もはや音声入りのビデオを観ることは不可能なのか?誰もがそう落胆した。

     

ところが二つ目の幸運が奇跡を起こした。同じく放送当時に別のやはり熱狂的なビートルズファンが、録音機をつかってテレビの傍にマイクを設置して、番組の音声を録音していたのである。

 

その二つがどうにかこうにかシンクロされたものが出来上がり、かくしてこの貴重な映像を視聴することができるようになったのであった。それがこの映像である。

 

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解散が迫るデリケートな関係の四人

 

動画が欠けている部分もあるので、音声は動画の状態に合わせて無理やり編集されてはいるが、ともかくインタビュー番組の体を成している。

 

収録直前までビートルズの四人はインドにいた。瞑想旅行である。当時のサイケデリックムーブメントの中で、ドラッグもその要素ではあったが、インドの神秘的な瞑想に惹かれる多くのアーティストがいた。

 

とりわけジョージ・ハリスンがそうであった。ラヴィ・シャンカルにシタールの手ほどきを受けたり、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーを師と仰いで瞑想に耽ったりというジョージの志向に、他のメンバーも感化を受けてのインド行きであった

 

インドを発ってから、ジョージ・ハリスンとリンゴスターはイギリスに戻り、ジョンとポールはアメリカに立ち寄った。そして歴史的かつ貴重なインタビューはおこなわれたのだ。 

 

※箸休めにどうぞ!

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二人は何を想い、何を語った?

 

では彼らが何を語ったか?

 

筆者が英語喉メソッドで培った聴き取りスキルでディクテーション(聴き取りの書き起こし)をしてみたが、ところどころブツ切れした映像をつなぎ合わせているゆえに、不自然な流れの部分も多かった。

 

比較的まともなコンテクストに編集されている部分を二箇所ピックアップして、彼らの貴重な記録として紹介しておこう。

 

書き下し文は以下の通りだ。

 

1:34~1:59

if you couldn't have done in the music, if it hadn't happened for you, what do you think you would like to do?

ah, I don't know. films, hmm hmm.

films, how about you, Paul... I'm not breaking your mood, am i?

no. you're doing great, you know. but, umm... 

i don't know, you know.

i was nearly going to be a teacher but that fell through, luckily.

so i don't know, you know, teacher. 

2:07〜3:26

so we decided to play businessmen for a bit, because, uhh, we've got to run our own affairs now.

so, we've got this thing called Apple which is going to be records, films, and electronics, which all tie up.

and to make a sort of an umbrella so people who want to make films about... grass... don't have to go on their knees in an office, you know.

you know, people are normally... big companies are so big that if you're little and good it takes you like 60 years to make it.

so any of those things.

that's only what we're doing now.

we create that, or that is created.

but when we're just living, it's calm.

is it calm, Paul?

yeah. not at the moment, you know. It's hectic, New York. very hectic place.

'cause we came over from England and it's a very sort of quiet place, you know.

what's so different about New York?

louder.

it's very... (自動車のクラクションやパトカーのサイレンの物真似) ...

you know.

you've got a hit record on your hands already.

oh, you know, that happens a lot here.

don't you like that kind of life?

it's alright. you get into it. i mean, three days isn't enough to get.

because, uhh... It's not natural.

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ジョンとポールの自然体の語り口

 

ビートルズのポール以外の3人は元々スカウス訛り、いわゆるリヴァプール訛りがあった。そしてポールは比較的クセが少なかった。中期以降、ポールもジョンもアメリカ英語に寄って言ったのは、アメリカの音楽市場を意識していたのだろう。

 

このインタビューでも喋り方が「英国人」という感じが薄い。英語喉的にはスリービートがわかりやすい喋りである。また、二人とも終始リラックスした、自然体で語っている。

 

ともあれ、彼らの人を食ったようなユーモアとシニカルな発言は、まさにビートルズの中心者二人だ。

 

彼らはこの後、名作「ホワイトアルバム」の製作に入っていくことになる。この段階では解散の話はなかったのだろうが、兆しはあったに違いない。

 

いずれにしても、奇跡のおかげで拝める、ビートルズファンにとっては非常に貴重なフィルムである。

 

 

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