或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々

  英語喉とジャズと小説をこよなく愛し、映画・アニメ・漫画・R&B・70年代ロック・Suchmosなどに眼がない或る物書きが綴る

AGTをギガ沸かせたゆりやんの英語喉発音+3ビート

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お笑い芸人・ゆりやんレトリィバァが本年、令和元年6月にアメリカの人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」に出演し、会場を爆笑と興奮の坩堝に叩き落とした快挙について、英語喉的に見てみよう。

 

ゆりやん画像

https://mdpr.jp/news/detail/1845098

 

〜ゆりやんレトリィバァ、審査員の心も聴衆の心も鷲掴み〜

 

物怖じしない堂々たる受け答えと、不可思議なルックスや珍妙なるダンスで 、会場全体を揺るがす大爆笑を生み出し、大喝采を得たゆりやんの出演は快挙と言って過言ではないだろう。

 

観れば分かるが、彼女の英語による審査員とのコミュニケーションは恐ろしいほど通じ合っている。双方全く躊躇なく喋り、食い気味での対話になってもまったく違和感なく成立しているのだ。 

 

一部の「英会話が上手な人」の「発音は完璧ではない」などの意見もあるようだが、そもそもその人にとって「完璧な発音」とは何なのだろう?何のためにあるのだろう?

 

筆者は特に気づかなかったが、百歩譲って発音にミスが混ざっていたとしても、パフォーマンス以外の対話でもあれだけ会場を抱腹絶倒にするぐらい、びんびん通じているのである。

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審査員たちは相手が日本人という遠慮など微塵もなく、容赦ないほど、英語ネイティブに対するのと同じレベルの話し方をしているのは誰の目にもあきらかだ。

 

あれを目の当たりにしてそういうことを言うのは「スティーブン・キングは凄い作家だがタイプミスもする」などと言っているのとおなじぐらいナンセンスだ。もう「やっかみ」「嫉妬」としか思えない。

 

それを言った人は果たして、サイモンたちの本気の喋りに応じられるのだろうか?いや、そもそも聴き取れているのだろうか?と思ってしまう。

 

彼女の英語は独学で、主に映画で学んだらしい。また、「世界のどっかにホウチ民」という番組の企画で、ニューヨークに3ヶ月間住んでいたらしい。

 

そんなゆりやんレトリィバァの英語は完全に喉発音だ。喉実践者にはわかる英語ネイティブ女性の「ヒキガエル声」だ。こればかりはその人自身が喉発音を経験しない限り、認識できない・・・聴こえてこない喉の響きの音なのだ。

※箸休めにどうぞ!

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AGTの審査員や聴衆はゆりやんの第一声でそれがわかり、もはや東洋人としてではなく、自分たちの文化を理解する者として接し始めた。ではその証拠を閲覧してみよう。

 

 

彼女はシラブル(音節)もスリービートで取っている。それが証拠に、普通は「レトリバー」と表記するものを「レトリィバァ」としていること自体、シラブルの解釈がネイティブと同じなのだ。

 

Retriever を レ・ト・リ・バー という4音節ではなく・・・

ret・triev・ver  という3音節で読めるからこその芸名の表記の仕方だ。

 

スリービートに関しては以下のコラムを参照願いたい。


英語喉の詳しい内容についてはCD付 英語喉 50のメソッドにすべて書かれている。シラブルについては、聴き取りにフォーカスした副読本として機関銃英語が聴き取れる!-リスニングの鍵はシラブルとビートもある。

 

 

 

さて、本題に戻って、ゆりやんが出演した番組の冒頭からパフォーマンスに入るまでの部分と、パフォーマンス後の後半の一部をディクテーション、聴き取って文字起こしをしたので、それを参考に載せておこう。

書き下し文

good evening. what's your name?

my name is Yuriyan Retriever and i'm from Japan.

oh wow so you flew in to be on America's Got Talent.

OK and what do you do for a living?

uhh, performer and dancer.

and that's how you make your living in japan?

a little bit... (大爆笑)

can i ask one question.

yeah.

is this your stage name?

yeah, Yuriyan Retriever is my stage name.

how did you come up with that name?

well,  uh, i have a pet. do you know retriever?

of course.

and golgen retrievers.

yes.

i have a cat.

so what does that have to do with retriever, if you have a cat.

his name is Retriever.

(感嘆のざわめきと笑い)

and who that we know would you compare youeself to.

i only respect 3 people in the world.

my mom, and my dad...

(サイモンが3人目は自分だろうとアピールするも)

Julian.

wow!(ジュリアン狂喜、サイモンはブザーを鳴らす)

i'm so sorry.

i like your style. i like your taste. 

that was a mistake. good luck.

thank you, thank you very much.

 

※注目のコラム!

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冒頭の my name is Yuriyan Retriever and i'm from Japan を聞くや否やホーウィーが oh wow so you flew in to be on America's Got Talent とかぶせるが、これ自体でもう彼女がホーウィーの心をつかんでいるのがわかるのだ。

 

なぜかというと、oh wow は彼女の発話の前半を聞いて東洋系でもアメリカ人だと思ったのに、後半を聞いて日本人と知った驚きであり、so you flew in to be on America's Got Talent は、はるばるこのために来たのか!という驚きであり、ふたつの驚きを表しているパッセージである。

 

最初から日本人とわかっていれば oh wow もなければ so you flwe in to be on もないのだから。そして、ホーウィーだけでなく、会場にいるアメリカ人全員のハートに触れた瞬間だ。たった一行の自己紹介で。

 

彼女の喋りは審査員たちと同じで、シラブルごとの塊りでボォンボォンとリズミカルに話している、スリービートをがんがん感じさせる英語だ。

 

次に、スウェーデンの人気ロックバンド・ヨーロッパの大ヒット曲「ファイナル・カウントダウン」に乗せての珍妙なダンスパフォーマンスで、大爆笑と大喝采を欲しいままにした後の対話の一部だ。

 

what the bloody hell was that.

oh, thank you very much.

Julian, you gave her a buzzer when every move you just watched was inspired by you.

exactly.

i am responsible.

Julian, i want to be like you.

but you buzz me, you buzz me.

well, i did learn the choreography quite quickly so i would have liked to seen a little bit more, but a little bit less.

i think it's safe to say that we could all have done that.

no.

i get some candy and you guys have the same hair, too.

thanks Howie.

Simon please. you are so cute.

it's too late to suck up.

please Siomon.

let's be friends. 

oh, let's be... ah, OK ummm, Sheraton Hotel...thrree one two...

(この日の最大の爆笑の渦)

 

サイモンやジュリアンとの絡みなど、どんだけ打ち解けているのだ!?と思わせるぐらいだ。 

 

クライマックスはサイモンにモーションをかけ、友達なら、とはぐらかすサイモンにかぶせて、滞在しているホテルの部屋番号を言おうとするゆりやんの、日本と同じ芸風そのもので会場全体が超大爆笑するくだりだ。

 

口発音ではこうはいかないだろう。最初に壁が築かれるからだ。第一声で風通しがよくなっており、言葉の障壁が存在しないからこそ、普段の芸風のコミカルさがそのままアメリカ人に通じた結果なのだ。

 

それ自体が快挙であり、ゆりやんはそれまで見た中で最もカッコ良かったし、この上ないぐらいに輝いて見えた。

 

蛇足だが、喉発音ができたとして、それをネイティブに第一声で聞かせるのは覚悟しておこなう必要がある。なぜなら、筆者も経験したがそれをやるとネイティブの遠慮は消え失せ、容赦なくなる。

 

しかし、だからこそ、本当のネイティブ英語に触れることができるのだ。口発音ではネイティブはそうはならないのが現実だ。