或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々

  英語喉とジャズと小説をこよなく愛し、映画・アニメ・漫画・R&B・70年代ロック・Suchmosなどに眼がない或る物書きが綴る

ジョン・レノン名曲で英語喉発音3ビートを理解し聴き取りスキル向上 

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ジョン・レノンの名曲「Woman」は英語の音節=シラブルの感覚を掴むのに、非常に適している学習ヒントの宝庫だ。ビートルズ時代より使う単語に哲学的なものが増えてはいるが、それでもなお簡明な表現で、深遠なジョンの世界観を表現している。

 

ジョン画像

https://nikkidoku.exblog.jp/18184686/

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英語の聴き取りスキル向上に不可欠な3ビート理論

 

本当に英語を聴き取りたい願望があるのなら、英語喉メソッドで展開されるスリービート理論を知るべきである。

 

実はスリービートの理屈がわかると、それだけでも驚くほど聴き取りスキルが向上する人が多い。たとえすぐにそうならなくとも、理解をしておけば後に自分の英語学習の中で熟成されて、いずれ役に立つのは間違いないのである。

 

簡潔にスリービートを要約するとこうだ。

 

日本語の基本は「子音+母音」のツービートで「タカタカタカ」というサウンドだが、英語の基本は「子音+母音+子音」の三つの音でシラブルが構成される。これがスリービートで「ボォンボォンボォン」というサウンドだ。

 

この辺りを深く掘り下げてギガバズりしたコラムがあるので紹介しておく。

 

さて、本稿はジョン・レノンの名曲「Woman」をモチーフに、スリービートの何たるかを理解して頂くために、入念に執筆したものだ。じっくり読んで頂きたい。

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ジョン・レノン「Woman」はシラブルのヒントの宝庫

 

  

Woman:written by John Winston Lennon


Woman, I can hardly express
My mixed emotions and my thoughtlessness
After all, I'm forever in your debt
And woman, I will try to express
My inner feelings and thankfulness
For showing me the meaning of success

 

 

大前提として、英語の歌を含むほとんどの言語の歌は、オタマジャクシ=音符のひとつひとつが独立した音節=シラブルだと思って間違いない。

 

そしてこのジョン・レノンの「Woman」の、歌が入ってからの最初の12小節だけで、シラブルの読み方の重要なルールが学べる。

 

以下、この12小節を題材にしてスリービート感覚を養うために、シラブルごとに分割して解説を徹底的におこなうが、その前に前提として理解しておいて欲しいことがある。

 

まず、英語のスペルは必ずしも法則的に正しい発音を表記しているものではない。

 

であるから、ここでは元のスペルに若干手を加えてよりリアルなニュアンスを極力(不完全ではあるが)伝えるための「独自の表記法」を使わせて頂く旨、ご了解願いたい。

 

スペルを基本はするが、読まれないeやbは省いたり、著しく発音とのギャップがあるものは実際の発音に近い文字に置き換えてある。

 

例えばac/cesならak/ses、friend/lyならfriend/liey(イーという発音で使われるieのスペルパターンを応用)という具合にだ。

 

実際は英語喉で使用する「ネイティブ発音記号」は完全にネイティブ発音の音声現象を表現できる。しかしある程度、英語喉メソッドを学ばなければ誤解を生むだけなので、今の段階では使用を控えておく。

 

ところで余談だが、IPA(国際音声記号)などの従来の発音記号は、喉発音要素(喉で発音されているだけでなく喉の上下の部位)や音のライフサイクル(発生してから消えるまでの変化)やスリービートで隣の子音が引っ付く現象などが表現されていないので、いろんな意味で不完全である。

 

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英語喉の「ネイティブ発音記号」は秀逸な英語表記法

 

 一方「ネイティブ発音記号」は、IPAでは不完全である「あらゆる音声現象」を表記できる。

 

しかもIPAのように膨大なまずの記号を覚えなくとも(たとえ覚えたところで完璧な再現にならないが)いくつかの基本要素を覚えれば、あとは組み合わせですべてカバーできるので、非常にシンプルであり、万人が理解できるのである。

 

今までもこういう事を書くと、音声学のセンセイ方はが目くじらを立てるのだが、本当のことだから仕方がないのだ。

 

さて、本題に戻って、「Woman」をまずシラブル分割してみよう。


wom/man

aik/kan/hard/liey/yex/press

maim/mikst/tem/mot/tionz/zand/maiy

thought/less/ness

aft/ter/rall

aim/for/rev/ver/rin/your/debt

and/wom/man

aiw/will/trait/tow/wexpress

maiy/yin/ner/feel/lings

and/thank/ful/ness

for/show/wing/miey

them/mean/ning/nov/suk/sess

 

では一行ずつシラブルの読み方を徹底解説しよう。

Woman 

wom/man

喉発音の場合、O音(オー)やU音(ウー)の後には本来「スーパーソフトW」を呼ばれる弱いW音が自然発生する。オーゥ、ウーゥ的な響きだ。

 

だからwomanの場合は、woの後にスーパーソフトWがシラブルの蓋をして、wow/manとすることができる。

 

ただし、このスーパーソフトWは、スペルにWが含まれる時のような強いW音ではなく微弱だ。なにぶん弱いW音なので、次に来る子音の強さが勝ってかき消され、自然に置き換わる場合が多い。ただし、どちらも正解である。

 

スーパーソフトWは、隣のシラブルも母音で始まる場合に良い仕事をする。

例えば

going・・・gow/wing

do it・・・dow/wit

などはスーパーソフトWがシラブルの端と端を上手くつないでくれる。

 

この曲の中のwomanという単語の場合は、wom/manのように次のシラブルの先頭であるM音が、スーパーソフトWをかき消して引っ付くのである。ジョン・レノンは、そちらの歌い方になっている。

 I can hardly express

aik/kan/hard/liey/yex/press

hardlyのLYはlie(リー)の後にY音が鳴る。喉発音でやるとI音の後には自然に深いY音が発生する。ネイティブの「mail」や「feel」がL音と同時にY音が鳴って、あたかも「メーュ」「フィーュ」という感じで聴こえるアレだ。

 

candy、partyや、ここで出てくるhardlyなどは、スペル自体にYが入っていることからも「ie(イー)」の後にY音が発生するのは、ネイティブも織り込み済みなのである。

 

そしてこのY音が「liey/yex」の部分のように、シラブルの連結を助けるのだ。そしてこのY音はスーパーソフトWと似ていて違うのは、強い音なので隣の子音にかき消されることがない。

 

例えばpeacockという単語ならpiek/kokとはならず、piey/kokとなってY音がシラブルの蓋をする。

My mixed emotions and my thoughtlessness

maiy/mikst/tem/mot/tionz/zand/maiy

ここでもmyの語尾にY音がシラブルの蓋をしている。次のmixedはKSTの子音の連続が曲者だ。口敦夫んでこの三つの子音を繋げるのは困難だ。喉でやらないと無理であり、また喉なら簡単に繋ぐことができる。

thoughtlessness

thought/less/ness

この言葉は、スペルからして綺麗に「子音+母音+子音」のスリービートのシラブルが三つ並んでいてわかりやすい。

After all 

aft/ter/rall

allにはその前のR音が引っ付いてrallというシラブルになる。

I'm forever in your debt

aim/for/rev/ver/rin/your/det

inは手前のR音と繋がってrinというシラブルになる。debtのBは読まない。


And woman

and/wom/man

同じくwoの後のスーパーソフトWはかき消されて、次のM音が引っ付く。

I will try to express

aiy/will/trait/tow/wexpress

最初の「I」の後にY音が発生してシラブルを形成している。

to expressではスーパーソフトWが二つのシラブルを上手く連結している。

My inner feelings

maiy/yin/ner/feel/lings

myの後にY音が発生して隣のinnerとを繋いでいる。

and thankfulness

and/thank/ful/ness

これも元々綺麗なスリービートのシラブルが並んでいる。


For showing me 

for/show/wing/miey

最後のmeの後にY音が鳴る。

the meaning of success

them/mean/ning/nov/suk/sess

meaning ofの部分は口語的には大切な箇所だ。ningの後はgov(ここのofのfの発音はV音である)つまりmean/ning/govとなりそうなものだが、実際の発音はそうはならない。

 

ng の後に母音が続くと、G音が強いN音に負けてmean/ning/novとなる。あまりG音が聞こえず「ミーニンノヴ」のように聞こえる。

 

ただしG音を発しないのではない。Nで舌が上顎の裏に触れ、続いてGを響かせるが、直後の「of」に向かって舌が離れる瞬間に、G音以上にN音が強く響き、発話者自身もN音を発した感じが残るものだ。

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英語喉をやれば発音の迷いはすべて解消する

 

 

上川一秋&ジーナ・ジョージ著「CD付 英語喉 50のメソッド」は率直に言って、ネイティブがやる通りの「喉を使った英語の話し方」の教則本である。これ以上にないストレートなネイティブ発音へのアプローチだ。

 

驚くべきことに、この本にはネイティブが話すことによって起こる「すべての音声現象」が道理とともに解明されており、一片の曇りもなく明快だ。

 

「英語喉」は正式には「ネイティブメソッド」と言う所以である。付属のCDで、模本発音を確認しながら練習できるの必ずできるうえ、聴き取りも向上する。

 

人間は「自分の中に存在しない音」を「雑音」と認識する。同じ音声情報を聞いていても、ネイティブの喉で響く音声は未知の音で、雑音として処理される。

 

喉発音が内在化した後にネイティブの音声を聴いたら、喉の響きのシャワーを浴びるようにがんがん聴こえてくることになる。筆者や多くの英語喉実践者がそれを経験して、ネイティブと普通にしゃべれるようになった。

 

ただし喉発音の体得には、個人差がある。時間がかかる場合があることも、途中で挫折する人がいることも否めない。

 

しかし、その場合は角度を変えて本質に近づく方法がある。

それが、このコラムでも取り上げている「シラブル」の「スリービート」なのだ。

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3ビートに特化した方法も聴き取りスキル向上に有効

 

 

英語喉の副読本「機関銃英語が聴き取れる!-リスニングの鍵はシラブルとビート」はスリービートに特化した教材だ。

 

 

STRINGSという単語は母音が「I」 だけの1シラブルなのに、日本人は日本語のツービート的な解釈をしがちで「ス/ト/リン/グ/ス」と5シラブルの言葉に感じてしまう。これではシラブル構造が違いすぎて、相容れないのも当然だ。

 

その事情については下記コラムに詳しい。

 

スリービートを知らなければ、ネイティブ英語が「聴き取れない」、自分の英語がネイティブに「伝わらない」となる大きい理由はそこにある。

 

そして「スリービート」は理屈がわかれば、音声を聞いて頭で処理する方法が新たに加わるので、案外すぐに聴き取りが向上することがある。

 

喉発音が難しいと感じた場合に「機関銃英語が聴き取れる!-リスニングの鍵はシラブルとビート」から入るのも、聴き取りスキル向上に有効なアプローチだ。

  

いずれにせよ、「喉発音」か「スリービート」のどちらかを手に入れると、ネイティブの喋る音声に「音のピント」が合う。その辺りを掘り下げたコラムがある。

 

このように、音楽と絡めて説明するとわかりやすいというお声をたくさん頂いているので、今後も好きな音楽、楽曲、アーティストと絡めて、楽しみながら英語のスキルを高めることができるコラムに挑戦してゆきたい。