或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々

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ビートルズに学ぶ音符とシラブルの関係♩英語喉の核心3ビートを解く

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ビートルズの歌の多くは音符ひとつひとつがシンプルな1シラブルの単語だ。簡単な言葉、簡明な表現で深いメッセージを伝えられるのはセンスの良さであり、万人に受け入れられる要素でもあったのだろう。

 

英語のシラブル、すなわち英語喉で言うところの「スリービート」の理解の方法で音楽を題材に上げることは多い。その中でこのコラムでは、同じ音楽ネタでもちょっと角度を変えて、しかし英語の核である本質的なことを紹介しよう。

 

実は英語の歌を楽譜にした時、いわゆるオタマジャクシがそれぞれシラブルと思っていいのだ。

 

ビートルズ画像

https://www.arban-mag.com/article/11615

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洋楽を歌えば誰しも知らず識らず3ビートを体験している

 

これは日本語でも、フランス語でもイタリア語でも、中国語でもおそらく同じなのだと思うが、歌というものは音節=シラブルが中心となってメロディが形成される。「オタマジャクシ」イコール「シラブル」が基本なのだ。

 

もちろん英語の歌も同じで、音符の数はシラブルの数と認識して間違いない。つまり基本的に母音が発生する瞬間が音符として捉えられるのである。

 

だから洋楽をアーティストの歌まね的に口ずさんだことがある人は、知らないうちにスリービートを体験していると言えるのだ。

 

日本語の場合は基本的に「子音+母音」のツービートであり「タカタカタカタカ」という語感だ。英語は「子音+母音+子音」のスリービートで「ボォンボォン」というリズミカルで心地良い語感だ。

 

このふたつに優劣はないが、シラブル構造が違い過ぎるので相入れないのである。だから「英語を話す時は英語の話し方」で臨まないと意味がない。その辺りを掘り下げたコラムがあるので、参考になると思う。

www.eigonodogutman.com

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では、例えばサザンオールスターズの名曲「いとしのエリー」の最初の8小節だとこうなる。

 

『いとしのエリー』 作詞:桑田佳祐

 

泣かした事もある 冷たくしてもなお

よりそう気持ちがあればいいのさ

俺にしてみりゃ これで最後のLady

エリー My love so sweet

 

これをシラブルに分けてみよう。

na/ka/shi/ta/ko/to/mo/a/ru・・・9

tsu/me/ta/ku/shi/te/mo/na/o ・・・9

yo/ri/so/u/ki/mo/chi/ga/a/re・・・10

ba/i/i/no/sa/o/re/・・・7

ni/shi/te/mi/rya/ko/re/de/・・・8

sa/i/go/no/lai/di・・・6

El/li(e)m/my/lov(e)/・・・4

sos/sweet・・・2

 

合計55シラブル

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 レイ・チャールズ版との比較でわかるシラブル認識の差

 

ちなみのこの歌の英訳版を、R&Bの大御所レイ・チャールズが歌っている。

 

『Ellie My Love』 作詞:Keisuke Kuwata / Rumiko Varnes/Pete Hawkins  

 

There were times I left your heart in pain

Time again I've turned and walked away

I'd get to where I'm going just to find

Won't be happy in this world if you're not by my side

Ellie my love so sweet

 

 

参考までに、これもシラブル分割をしてみよう。

 

ther(e)/wer(e)/tim(e)s/sil/left/your/heart/tin/pain・・・9

tim(e)/mag/gain/niv(e)/turn(e)d/dand/walk(e)d/daway・・・8

i'd/get/tow/wher(e)/rim/going・・・6

just/tof/find/wont/beh/・・・5

happy/yin/this/world/if/your(e)・・6

not/by/my/sid(e)・・・4

El/li(e)m/my/lov(e)/・・・4

sos/sweet・・・2

 

合計44シラブル

 

※(e)のように単語の最後に来る「e」は基本的に読まないので無視してよい。

※母音で始まるシラブル、母音で終わるシラブルともに、隣の子音が引っ付いて「子音+母音+子音」のスリービートが形成される。

※i音の後に子音がない場合

※スリービートの詳細は下記のギガバズりしたコラムを参考に!

www.eigonodogutman.com

 

このレイ・チャールズ版の「いとしのエリー」は無理切り英訳されたものなので、英語の歌としては不自然な部分もあり、シラブル数も多い方だ。

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ビートルズの曲がなぜプラクティスに向いているのか?

 

さて、冒頭に述べた通りビートルズの歌は非常にシンプルで1音符=1シラブル単語の場合が多い。

 

ビートルズ画像

https://lmusic.tokyo/news/41923

では、名曲「ヘイジュード」の最初の8小節を見てみよう。

 

『Hey Jude』 作詞:Lennon/McCartney

 

Hey Jude, don't make it bad

Take a sad song and make it better

Remember to let her into your heart

Then you can start to make it better

 

 

これを小節ごとにシラブル分割してみよう。

 

hey/jud(e)/dont/mak(e)/kit・・・5

bad/tak(e)/kas/・・・3

sad/song/gand/mak(e)/kit/・・・5

bet/ter/rem/・・・3

mem/ber/tol/let/her/rin/toy/your/・・・8

heart/then/you/can/・・・4

start/tom/mak(e)/kit/・・・4

bet/ter・・・2

 

合計36シラブル

 

一概に言えないが、同じようなテンポ、同じような曲調の2曲を比較して、「いとしのエリー」は「ヘイジュード」の倍とまでは言わないが1. 5倍以上のシラブル数を要している。

 

よく英語が機関銃のように音数が多いと言われるのは実は真逆で、良し悪しではなく、日本語の方がよっぽど「機関銃的」なのである。

※箸休めにどうぞ!

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3ビート感覚をつかめば聴き取りが如実に向上しがち

 

1シラブルの単語であれ複数のシラブルの単語であれ、ひとつの音符がひとつのシラブルに対応するのは原則なので、どのような英語の歌でも(よほど変わった曲や複雑なメロディでない限り)音符をシラブルと認識して歌うことで、スリービートの感覚はつかめるだろう。

 

その中で、ビートルズは1音符=1シラブル単語の場面が多いので、取り組むのに非常にわかりやすくてよい材料だと言えるだろう。

 

また、歌を歌うときは喉発音に移行しやすので、そういう意味からもお勧めできるアプローチだ。

 

だから「喉発音」と「スリービート」という主従2大要素を持つ英語喉メソッドなので、主である喉発音から入るのが正攻法ではあるが、もし喉発音がなかなか馴染めない場合はアプローチを変えてスリービートにフォーカスするのも有効な選択肢なのだ。

 

特に「聴き取り」に関して言えば、スリービートを理解して一気に向上したといういくつもの実体験が生まれている。その面では、下記コラムも参考になるはずだ。

www.eigonodogutman.com

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また、歌はちょっと苦手だという人もいるだろう。でも大丈夫、歌わなくても歌詞の「朗読」でもよい。メロディでシラブルを認識した上で、各シラブルを「子音+母音+子音」として大切に読むことを意識して朗読をすれば、充分よいプラクティスになる。

 

シラブル感覚がわかれば、ネイティブ英語の聴き取りが、多くの確率で容易になって来る。

 

「音のピント」がすうっと合う感じなのだ。その辺りを詳述したコラムがあるので、参考までに。

www.eigonodogutman.com

  

スリービートで読みにくい場合は発音位置、響かせるビ部位が口かそれに近いと思って、発音位置を喉の根本めがけて、徐々に下げてみよう。きっと徐々にシラブルがまろやかに読めるだろう。

 

端っこが母音の場合に、隣の子音が勝手に繋がってくる感じがつかめたらしめたものだ。

 

英語喉に興味を持たれた諸兄へ。

ぜひともビートルズ、あるいは貴兄のお気に入りのアーティストの歌を使って、シラブルを感じながら歌うプラクティスをやってみませんか?