筆者にはケンという名の、ふたりの英語ネイティブとの交流があった。カリフォルニアのケンとニューヨークのケンである。この二人には直接の関係はない。ただ、年齢も近く日本文化好きなアメリカ生まれの英語ネイティブで・・・・両親はフィリピン人という共通点があった。
~英語ネイティブ交友録 Ken (California, United States) ~
「英語喉ラジオ」とは2011年頃、筆者が大学卒業以来の英語再学習を「英語喉」で始め、ほどなく開始した「MASA RADIO」というポッドキャストで、ネイティブをゲストに迎え、英語学習駆け出しの筆者が英語でインタビューするチャレンジ企画だ。
カリフォルニアのケンは、筆者が英語喉を始めたおかげで、初めてスカイプ語り合えるようになったアメリカ人だ。
2011年2月に英語喉に出会って、3日で CNN が聴こえるようになった筆者は、このメソッドはただものではないと直感し、著者である上川カズさんのサイト Nippon Dream にも出入りするようになった。
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そこで同じように英語喉にハマっている実践者の人たちとの交流が始まった。色々と英語絡みの情報交換をする中で、言語交換サイトは使える!ということが判ってきた。
Lang-8 や Mixxer が世界各国の言語学習者をたくさん抱えていた。他にもいくつかそういうサイトはあったが、その2つが大手であり、特に Lang-8が最も使いやすかった。残念ながら現在、 Lang-8は新規登録ができない状態が続いている。
非常に使えるサイトなので、現状の深い事情はわからないが、語学を学ぶ人たちのためにも一日も早く問題が解消し、新規登録が再開されることを願っている。そういう言語交換サイトがどういうものなのか、少しだけ触れておこう。
サイトによってルールは違うが、基本的には各人が自分が勉強している言語で文章を書いて公開する。そしてあくまで原則として、その言語を母国語とする登録者がそれを添削してくれる。でもそうでない場合もあり得る。
ほとんどの登録者が一般人、つまり語学教育者ではないので、必ずしもその添削が正しいとも限らない。他のその言語のネイティブが「それは違うよ、こうだよ」とかぶせてくることもある。
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各人がお互いに添削をしあうので、コメントなどにもおおむね友好的なムードが漂っていた。自分の英文を英語ネイティブに添削してもらうことは、とても刺激にもなり良い勉強になった。
だが、それ以上に収穫だと思ったのが、英語ネイティブが書いた日本語の文章の添削だ。その効用は素晴らしかった。添削自体は何てことはないが、それを英語で可能な限り正確にネイティブに伝える作業・・・これこそが本当に勉強になる部分だった。
下手な言い回しで添削すると、彼らに伝わっていない場合、さらに質問が返ってくる。こちらも表現を変えて返すと、ああこんな風に伝えると良いのかとか、こういう伝え方はネイティブには理解しにくいとかの経験値が積まれてゆく。
余談だが、ある日本人登録者が日本人の英語文章を片っ端から添削していたことがあった。最初はまさか日本人とは思わなかったが、何か添削の仕方に違和感を感じたものだった。え?他のネイティブはそんな風に表現しないぞ・・・などと。
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そしてある時、それは日本人女性だと判明した。多くの学習者からのブーイングがあったことは言うまでもない。
それでもルール上は違反ではないでしょ、などとうそぶいて、日本人の英語ドキュメントへの的外れの添削をやめなかった。世の中には色んな人がいるものだ。
それはともかく、Lang-8 ではネイティブたちとある程度添削で仲良くなると、マイフレンド申請をしてOKがもらえれば、ダイレクトメッセージのやり取りもできる。
そうなればあとは直接スカイプ で、テキストチャットやボイス並びにビデオチャットもできるという寸法だ。
Lang-8 で最も初期にフレンド申請をしたのが、カリフォルニア在住の英語ネイティブ、ケンとニューヨーク在住の同じく英語ネイティブのケンだった。
同じ名前で声も似ていて、どちらがどちらか時々分からなくなるが、カリフォルニアのケンのプロフィール写真は・・・マイケル・ジャクソンと現役時代の亀田興毅を足して2で割ったような、ファンキーな出で立ちの19歳の青年であった。
興味があることはファッションと音楽となっていた。歳の差はやむを得ないが趣味の話は多少なりとも共通項があるかも知れないと思い、思い切って申請したら、すぐに OK をくれた。
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やがて初めてスカイプで通話をおこなった。これは緊張した・・・。通じるだろうか?それ以前に聴き取れるだろうか?
結果は、どうにかこうにか聴き取れて、こちらの話も通じていたが、筆者はかなり固かったと思う。英語喉に出会ってまだ2カ月経っていなかった頃のことだ。
でもそれが自分にとっては記念すべき最初の一歩であった。それなくして、137回の Masa Radio もなかったのだから。
彼との Masa Radio は英語喉を始めて100日ほど経った頃だ。
まだ Masa Radio に通し番号を打つ前だったが、実は始めたばかりの第2回なのだ。なので、筆者もまだまだ不慣れで、ところどころ噛んでいる。ちなみに第1回はアフリカ系アメリカ人女性エミリーだった。彼女については下記コラムに詳しく書いた。
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さて、紹介する音声の中でもケンは言っているが、英語ネイティブにとって日本語のリズムは「タカタカタカタカ」という感じでとても面白いらしい。
ta/ka/ta/ka/ta/ka なのだ。
英語ネイティブだとそうはならない。
tak/kat/tak/kat/tak/kat となる。
これこそ、英語喉が提唱する「日本語ツービート、英語スリービート説」と合致する。
彼らの喋り方はリズミカルだ。この辺のことは先日、このブログ開設後3週間で初めて大いにバズって1日で900個以上のブックマークを獲得し、1万件のアクセスを生み、週間ランキングのTOPになった下記のコラムに詳しいので、ぜひ参考にして頂きたい。
では、海を隔てた5分間のセッション、よければ聴いて頂きたい。
この中で、スカイププラクティス初期の筆者の英語を知っているケンは、2ヶ月でかなり上達していると褒めてくれてはいるが、自分の発話も対応もまだまだの頃である。
ケンは当時19歳の学生だったが、現在は27歳になっているはず。相変わらずスーパーファンキーな出で立ちなのやら、はたまたソフィスティケイトされた佇まいに変貌しているのやら。