或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々

  英語喉とジャズと小説をこよなく愛し、映画・アニメ・漫画・R&B・70年代ロック・Suchmosなどに眼がない或る物書きが綴る

アンジェリーナ・ジョリー「SALT」で知った真摯なポーカーフェイス

 

2010年のアメリカ映画で原題 「SALT」は、アンジーが演ずるところの「二重スパイ」の嫌疑を掛けられるCIAエージェント、コードネーム「ソルト」の華麗にも激しいサバイバルを描くスパイアクション映画である。

 

 

〜アンジーの女優魂が炸裂、スリリングで壮大なスパイ映画〜

 

英語喉で得た聴き取り力でもって字幕無し、つまりネイティブと同じ条件で映画を楽しむのは、ともかくあらゆる意味で字幕付きで観るのとは全然違う。今回はアンジーことアンジェリーナ・ジョリー主演の傑作スパイムービーである「ソルト」を紹介させて頂く。

 

いやはや、いつもながらアンジーの「体当たりの演技」・・・彼女の女優魂には脱帽せざるを得ない。

 

この映画に関して賛否様々な批評があるが、筆者としてはとても面白かった。確かにアクションはオーバークオリティで、ジャッキー・チェンどころかルパン三世並みの現実離れしたところもあるが、それも判ったうえで充分見応えがあった。

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英語喉的に感銘を受けたのは、ソルトと夫の会話の回想シーンだ。

 

某国で捕えられ、ボコボコにされるもなんとか解放されたソルトが、自分には未来は無いと自暴自棄になる。ところが彼女の最愛の夫は無表情、つまりポーカーフェイスでこう言うのだ。

 

I want to live with you... for the rest of my life...

 

要するに「残りの人生を君とともに生きたい」ということだが、こういう台詞自体は使い古されて手垢がついている類なのかも知れない。

 

しかも、淡々とした無表情なので、適当に言っているのかとも見られかねない。

 

しかしまったくそうではなく、むしろぐっとくる場面となっており、また後になって判明するが、この場面の意味するものが物語の中で重要性を帯びてくることになる。

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このポーカーフェイスは「慈愛に満ちたポーカーフェイス」としか言いようがない絶妙なものだった。極めて無表情で非常に濃厚な発言をするのである

 

英語喉で初めて知る「ポーカーフェイスによる真摯なる発言」だった。そういうネイティブのニュアンスないしフィーリングは、おそらくそれまでも字幕や吹替で目の当たりにしてきたのだろうが、その深さにには気づかなかったのだという衝撃を感じた。

 

調子に乗って全部喋ってしまいそうなので、これぐらいにしておかないといけない。

 

ともかく、もしも・・・あの台詞の内容を字幕で追いつつ、彼のポーカーフェイスを見ていたら、まずあのぐっとくる感じは味わえないだろう。

 

なぜなら顔はポーカーフェイスなのに、声には愛が籠っているからだ。勿論それは演技だけれど、非常にリアルなのだ。

 

おそらく字幕で見たら、その台詞が薄っぺらく、あるいはウソ臭く思えたかも知れない。重要な箇所だけに、そういう風に響くと残念なことだ。

 

英語喉的には他にも数か所、これも字幕に頼らない鑑賞ならではの素敵な場面がある。

 

ストーリーそのものも、国家の事情がからんで壮大な展開になる。そしてクライマックスも小気味良い。機会あればぜひ「字幕無し」で観て頂きたいものだ。

 

 

 

  

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