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ジョン&ポールのみで録音『ジョンとヨーコのバラード』ビートルズ秘話

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https://lyrics.red-goose.com/the-ballad-of-john-and-yoko-the-beatles/

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屈指のノリノリなロックナンバー

 

永遠不滅の革命的音楽集団「ビートルズ」の楽曲の中で、一部のマニアには知られている『ジョンとヨーコのバラード』のエピソードを、ビートルズファンだけでなく、彼らのことをよく知らない音楽ファンやこれからビートルズに親しもうというファンのために掘り下げて書いてみようと思う。

 

『ジョンとヨーコのバラード』はアップテンポで、ビートルズ楽曲中でも屈指のご機嫌なロックナンバーである。

 

1969年4月14日、ビートルズのメンバー間の不協和音が響く中、ジョン・レノンがポール・マッカートニーを誘ってふたりだけで、アビイ・ロード第2スタジオで録音された。

 

B面にはジョージ・ハリスンの作品『オールド・ブラウン・シュー』をカップリングしてシングル盤としてリリースされた。

  

 

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ジョンとポール、二人で録音した楽曲

 

この楽曲の特徴はビートルズの作品ではあるが、レコーディングはジョンとポールのふたりだけで完結したのである。ミュージックビデオにはジョージとリンゴも登場しているが、レコーディングには関与していない。

  

 

その頃のジョン・レノンとヨーコ・オノは、色々なイベントを平和運動の位置付けでおこなっていた。そんな中、ふたりは正式に結婚したいという希望を持ちつつも、その機会が訪れずに業を煮やしていた。

 

一方、ポール・マッカートニーがリンダと登記所で婚姻の手続きをしたのが1969年の3月12日だ。

 

ジョンはこの後、運転手に調べさせたのが、サザンプトンに行けば洋上結婚ができるのかだった。それは無理だったのでフランスはパリに向かい、友人に結婚式をひっそりと挙行する段取りを依頼したのだった。

 

友人ピーター・ブラウンが八方手を尽くしたおかげで、パリでの挙式はできないけれどスペインの南端、ジブラルタル(イギリスの保護領)でなら、イギリス国籍のジョンは挙式ができることが判明した。

 

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ドタバタの結婚セレモニー

 

3月20日に自家用機を駆ってジョンとヨーコはジブラルタルに向かった。現地でイギリス領事官に赴き、約10分の式典の後、滞在が実に1時間もたたないうちに自家用機でアムステルダムを目指した。

 

ヒルトン・ホテルのプレジデンシャル・ルームに腰を落ち着けたふたりは「平和のためのベッドイン」と銘打たれたメディア向けのイベントをおこなった。

 

楽曲『The Ballad of John and Yoko』はハネムーン旅行で訪れたパリで書かれた。詞には、前述の色々と労を担ってくれた友人の名前ピーター・ブラウンも出てくるような、起こった出来事のままに、ジョン特有のウィットを添えて書かれた。

 

そして4月14日、ジョン・レノンはポール・マッカートニー宅にこの曲を引っ提げて赴き、瞬く間に完成させたのである。さらに彼らふたりの凄いのは、曲ができるや否やアビイ・ロード・スタジオに行って、ふたりでレコーディングをしたことだ。

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英国でビートルズ初のステレオシングル

 

ジョージ・ハリスンはエリック・クラプトンの元を旅行で訪れており、リンゴ・スターは俳優として映画『マジック・クリスチャン』の撮影で、ふたりともおらず、一切参加していない。

 

立ち会ったエンジニア等の証言によると、メンバー間の不協和音など一切感じさせずに、彼らふたりのビートルズはただただ、嬉々として音楽を制作することに専念したということだ。

 

 レコーディングはまず、ポールによるドラムスと、ジョンによるアコースティックギターを奏でながらのリードボーカルを録音した。

 

後はポールのベース、ピアノ、コーラス、マラカスやジョンのリード・ギター、セカンド・ギターなどを録音した。

 

セッション終了時にステレオ・リミックスを作成した。これが実に、ビートルズがイギリス国内で初めてリリースするステレオ・シングル盤となるのである。この曲のモノラル・バージョンはない。

 

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二人だけの収録でもクオリティは高い

 

ジョンの結婚式のドタバタの顛末を綴ったドキュメンタリー・ソングという話題性もあり、レコーディングの翌月で『ゲット・バック』がまだチャートのトップの座にいる5月30日に異例の早さでリリースされた。

 

筆者はこの曲を、もちろん残念ながらリアルタイムではないが、中学生の時に初めて聴いた時、そのようなドタバタ劇の内容とは分からないなりに、気分がワクワクするのを感じたものだった。

 

しかもジョンとポールのふたりだけで作り上げてしまったなども知る由もなく、ビートルズって最高だと思っていた。

 

今にして思えば、ジョンとポールのふたりだけでもこのような素晴らしい曲を、たいして時間もかけずに創造していたのは、まったく驚くしかない。

 

 

  

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