或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々

  英語喉とジャズと小説をこよなく愛し、映画・アニメ・漫画・R&B・70年代ロック・Suchmosなどに眼がない或る物書きが綴る

卓越した小説は希望のシャワーだ

小説は様々な人生を追体験できて、迷える人の灯りとなり、苦しむ人への癒しとなり、何かに向かって戦う人への希望となる。小説をこよなく愛する筆者が、個人の主観全開で「ネタバレ無し」に留意して、作品の魅力を語るカテゴリーだ。

「永遠の0」お騒がせ百田尚樹が真摯に太平洋戦争に向き合った大傑作

先日も「二度目」の引退宣言をした、良くも悪くもお騒がせ作家と言える百田尚樹だが、作品のクオリティは極めて高い。この、50代で小説家になった放送作家は非常にユニークで、日本一売れる小説家と讃えられる一方では、暴言、失言で度々ちまたの顰蹙を買…

楡周平「陪審法廷」 人が人を裁く重さを掘り下げ丹念に描き込んだ物語

5年ほど前に、この楡周平の読み応えある小説「陪審法廷」を読み終わった時、胸の奥からこみ上げる熱いものをこらえ切れなかった。そして思った。もし自分が将来において、「裁判員」に選任されるようなことがあれば、その時はもう一度この一書を深く読み返…

青春小説と呼ぶには余りに密度濃く熱量多大な稀有なる名作ジャズ文学

2年前(2017年)に鬼籍に入ったアメリカの大御所ジャズコラムニストであるナット・ヘントフが1964年に著した、ジャズをテーマにした青春小説が「ジャズ・カントリー」だ。半世紀を経てもなお、ジャズの真髄を描く名著として、いささかも色褪せてい…